IMGアカデミー

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IMGアカデミーの野球プログラム

IMGアカデミーの野球プログラムでは、経験豊富なコーチ陣が、選手のポジション、目標、現在のレベルに応じた指導を行います。

年間を通じたトレーニングの流れはMLBのインストラクショナルリーグと同様の構成になっており、各シーズンごとに最も重要なポイントに集中できる環境が整っています。

IMGアカデミーの野球プログラムについて見てみる

IMGアカデミー野球プログラムの紹介動画

IMGアカデミーはYouTubeチャンネルを開設しており、プロモーションやトレーニングの様子、卒業生のインタビュー動画などを発信しています。

野球プログラムだけでも3~5分ほどの気軽に視聴できる動画が数十本ありますので、ぜひご覧になってみてください。

野球プログラムの再生リスト

IMGアカデミー野球プログラムの実績

大学生チームはこれまでに全国大会優勝を17回達成しており、2019年と2023年には高校生チームも全国タイトルを獲得するなど、全米でも屈指の実力を持つ強豪校として数えられています。

また、NCAAディビジョンⅠ(全米大学体育協会の最高位)の大学へ進学する学生が多いことはもちろん、これまでに数多くのMLBプレイヤーを輩出してきました。IMGアカデミーから直接プロ入りする選手もいます。

IMGアカデミー野球プログラムの学費

ここでは、IMGアカデミーの学費についてご説明します。

日本からの留学生は「BOARDING」に該当

宿泊費や食費その他が含まれるため、寮生と通学生では学費が異なります。「BOARDING」が寮生にあたり、日本から留学する場合は赤で囲った列に該当します。

上記のグレードを日本の学校に当てはめると下記のようになります。

  • POST-GRAD=ポストグラデュエート(※)
  • HIGH SCHOOL(9-12TH GRADE)=高校生※アメリカの高校は4年制
  • MIDDLE SCHOOL(6-8TH GRADE)=中学生

また、学費は米ドル表記であり日本円換算ではその時々の為替レートで変化するため、下記ページをご活用ください。

米ドルを日本円に換算

野球プログラムの学費についてさらに詳しく知りたいは、下記PDFをダウンロードください。

野球プログラムの学費をダウンロード

※ポストグラデュエート:アメリカの教育制度において、高校を卒業した後に大学へ進学せず、1年間を特定の準備期間にあてる教育プログラムや年のこと

IMGアカデミーは学業にも力を注ぐ進学校

なお、IMGアカデミーは数々の有名なアスリートを輩出していることからスポーツ校として知られますが、スポーツだけに特化した学校ではありません。

高校卒業時には、アメリカの大学進学に必要な資格を取得できます。まさに、“文武両道”を体現する教育環境です。

決して安くはない学費はスポーツ教育にのみでなく、一人ひとりの学生が人間として総合的に成長するためのカリキュラムに充てられています。

時間割のモデルケース※実際の時間割表とは異なります。
IMGアカデミーの学業について

IMGアカデミー野球プログラムのチーム構成

IMGアカデミーの野球プログラムでは、個々のレベルアップを図るため、年齢やスキルレベルに応じた多様なチームを編成しています。

日本とアメリカでは学校制度のシステムが異なるため単純な比較はできませんが、各チームを日本の学校に当てはめると下記のイメージとなります。

ナショナルチーム

ナショナルチームは、全米トップクラスのチームと競いながら、全国大会への出場を通じて高いレベルの経験を積むことを目指すチームです。

これまでに多くの選手がNCAAディビジョンⅠの強豪校へ進学し、MLB球団からドラフト候補として注目された実績があります。

トレーニング内容は大学トップレベルのプログラムをモデルにしており、集中的なワークアウトとチーム戦略の強化を重視しています。

バーシティチーム

バーシティチームは1つのチームを指すわけではなく、選手の成長段階やこれまでの競技経験に応じて編成された複数のチームが存在。

地域および全国のチームと対戦し、地方大会にも出場します。また、大学のスカウトが訪れるショーケースやトーナメントにも参加する機会があるため、十分にステップアップのチャンスを広げることができるでしょう。

ジュニア・ナショナルチーム

ジュニア・ナショナルチームは、主に9年生(高校1年生)と10年生(高校2年生)が対象で、地域や全国のバーシティチームとの対戦を通じて高い競技レベルを経験できるチームです。

試合経験を積みながら、ポジション別の指導やスキル向上のためのプログラムに取り組み、将来的にバーシティチームやナショナルチームでプレーする準備を進めます。

また、大学進学に向けたリクルートプロセスの理解を深める機会も得られます。

ジュニア・バーシティ&フレッシュマンチーム

ジュニア・バーシティチームとフレッシュマンチーム(高校1年生対象)は、選手がナショナルチームやバーシティチーム、ジュニア・ナショナルチームへステップアップするための基礎を築く場です。

高レベルなスキル開発とトレーニングを受けながら、地域のジュニア・バーシティやフレッシュマンチームとの試合を通じて成長を目指します。

ポストグラデュエートチーム

ポストグラデュエートとして、トレーニングを行いながら大学への進学準備を進めていくチームです。

さらに、キャンパス内で開催されるショーケースイベントを含むさまざまな大会を通じて、大学およびプロのスカウトの注目を集める機会を得ることができます。

IMGアカデミー野球プログラムで利用する施設

IMGアカデミーの野球プログラムでは、キャンパス内の以下のフィールドおよび施設でトレーニングや実践に近い形での競技を行います。

6-プレックス・ベースボールコンプレックス(6面のフィールドを備えた練習・試合施設)

  • ベースボールスタジアム(ショーケースゲームやトーナメント用のスタジアム)
  • 6つのフィールド(すべてに照明設備を完備し、夜間試合が可能/内野は人工芝)
  • 3つの練習用内野フィールド
  • 16の練習用ピッチングマウンド
  • 4つの屋内バッティングケージ
  • 12の屋外バッティングケージ

フィールドハウス

  • プロ仕様のロッカールーム
  • コーチオフィス
  • ミーティングルーム

上記のような施設を内包したフィールドハウスを構えています。さらに詳しく見てみたい方は、下記をご覧ください。

フィールドハウスの他に学生が利用する主な施設として下記があります。

  • 学生寮
  • キャンパスセンター:カフェや書店、ラウンジエリアなどが完備され、学生同士の交流や学習のサポートのための施設
  • アカデミックセンター:いわゆる校舎のことで、化学実験室やアートスタジオといった、学生一人ひとりの学習ニーズに応える環境

キャンパスツアーの動画

キャンパスツアーの再生リスト① キャンパスツアーの再生リスト②

IMGアカデミー野球プログラムで活用されているテクノロジー

IMGアカデミーの野球プログラムで活用されている最新テクノロジーの一部をご紹介します。

Rapsodo(バッティングケージ内)

  • 打球の発射角度、打球速度、ハードヒット率、コンタクトポイントなどのスイングデータを測定
  • コーチがバッティング練習中にリアルタイムでフィードバックを提供
  • ゲームシミュレーターを活用し、コントロールされた環境での打撃練習が可能

K-Vest

  • センサーを活用し、スイング動作の順序を分析
  • コーチが選手のバイオメカニクス的な動きやタイミングを即座にフィードバック

Blast Motion スイングアナライザー

  • センサー搭載のスイング分析システム(自動編集されたビデオクリップ付き)
  • スイングプレーン、コンタクトの一貫性、回転動作の解析と改善

ProPlay AI

  • マーカーレスのモーションキャプチャ技術を活用し、投球動作を解析
  • バイオメカニクスフィードバックを提供し、投球フォームの改善に活用

PlaySight

  • 試合のライブストリーミングや、オンデマンドで試合映像を作成するための映像・配信技術

ハイスピードインサイトカメラ

  • ピッチングやスイング動作を詳細に分析するための高速度カメラを使用

IMGアカデミー野球プログラムの年間トレーニングスケジュール

秋学期

1~4週目

  • プログラムの理念とカリキュラムの紹介
  • 2週間の個別評価・アセスメント
  • スピード、肩の強さ、打球速度、打球角度などのスキル&フィジカルテスト
  • ポジションごとの動作解析
  • 攻守のチーム基礎戦術の導入
  • 肩の強化プログラム
  • バットスピード向上プログラム
  • 大学進学向けのリクルート動画撮影&プロ仕様のワークアウト
  • NCAAエリジビリティセンター登録
  • シニア&ポストグラデュエート(PG)選手向けのリクルートミーティング
  • 栄養&メンタルトレーニングの導入
  • 動作トレーニング&ダイナミックウォームアップの導入
  • 筋力・コンディショニングの基礎&評価フェーズ

5~9週目

  • トレーニンググループの確立
  • 8〜10試合の実戦経験
  • 試合の結果よりも「成長」にフォーカス
  • 競争力のあるチーム環境の構築
  • ショーケース&トーナメントサーキットへの参加
  • 大学リクルーター&プロスカウト向けオープン練習
  • プロ&大学スカウトデー開催
  • シニア&ポストグラデュエート選手の大学願書提出・共通アプリケーション完了
  • 初回評価レポート作成
  • 個々のメンタルアプローチの確立
  • 筋力・コンディショニング:メンテナンスフェーズ導入
  • 柔軟性&スピードトレーニングの導入

10~12週目

  • 重要なスキル評価
  • 少人数・個別トレーニングの強化
  • 競争環境の維持
  • 下級生の大学進学準備ミーティング
  • チームビルディングの継続
  • 練習中にビジョントレーニング&メンタルトレーニングを応用
  • 筋力・コンディショニング、スピード、肩の強化プログラム

13~15週目

  • 週5回の個別トレーニング
  • 筋力・コンディショニング、スピード、肩の強化:成長フェーズ
  • 柔軟性とアスリート能力の維持
  • 秋季シーズンの評価レポート作成
  • チームビルディング

冬学期

1~2週目

  • FHSAA(フロリダ高校野球リーグ)シーズンに向けた個別&チーム練習
  • 攻守のチームファンダメンタル(基礎技術)を徹底的にトレーニング
  • チームビルディング&リーダーシップトレーニング
  • 筋力・コンディショニング

3~5週目

  • FHSAAシーズンに向けた個別&チーム練習
  • 国際プレシーズン大会への出場
  • 大学スカウト向けに試合スケジュールを公開
  • 紅白戦・チーム内試合
  • チーム内での役割の明確化
  • 筋力・コンディショニング

6~15週目

  • 25試合の公式戦スケジュール
  • バーシティチームは2〜3大会に出場
  • シーズン中間評価レポート作成
  • 全国レベルでの認知度向上
  • メンタルトレーニングの実践
  • 筋力・コンディショニング:メンテナンスフェーズ

16~20週目

  • 重要なスキル評価
  • 個別トレーニングの強化
  • 10試合以上の「アセンダーシリーズ」に出場
  • 大学コーチへの成績データ&サマースケジュールの送付
  • 最終選手評価レポート作成
  • サマースケジュールに向けた準備
  • 試合環境での指導の応用
  • メンタルアプローチの調整

IMGアカデミー野球プログラムのコーチングスタッフ

野球ディレクター:ダン・シモンズ(Dan Simonds)

ダン・シモンズは、大学およびプロレベルの選手・コーチとしての経験を持つ指導者であり、特にマイアミ大学で8年間ヘッドコーチを務めた実績を誇ります。彼は、選手が持つ可能性を最大限に引き出し、次のステージへと導く優れたリーダーです。

シモンズは、NCAAディビジョンI(D-I)で14年以上のコーチ経験を持ち、その指導のもと32名のMLBドラフト指名選手を輩出。

さらに、24名のオールMAC(Mid-American Conference)選手、5名のMAC最優秀新人賞選手、17名のアカデミック・オールMAC学生アスリートを育成しました。

ダンを推薦する声

アリゾナ・ダイヤモンドバックス外野手 アダム・イートン(Adam Eaton)(マイアミ大学時代の教え子)は「ダンは次のレベルに進むために必要なことをよく理解している。彼は常に向上心を持ち、プロになるために必要なことを知っているからこそ、選手を成功へと導く力がある。」

元ニューヨーク・ヤンキース監督 ジョー・ジラルディ(Joe Girardi)(シモンズのシカゴ・カブス時代のチームメイト)は「ダンがIMGアカデミーの野球ディレクターになったことをとても嬉しく思う。彼の情熱と献身的な姿勢は、選手の成功にとって大きな財産になるだろう。」

と語ります。

経歴・指導実績

  • デビッドソン大学(Davidson College) – 歴史学学士号取得
  • マイアミ大学(Miami University) ヘッドコーチ(2005-2013)
  • ザビエル大学(Xavier University) ヘッドコーチ(2004-2005)
  • マイアミ大学(Miami University) 打撃コーチ & リクルーティングコーディネーター(2000-2004)
  • クラスA フォートウェイン・ウィザーズ(Fort Wayne Wizards)監督(1999)
  • クリントン・ランバーキングス(Clinton Lumber Kings)打撃&捕手インストラクター(1997-1998)
  • ボルチモア・オリオールズ ロービングインストラクター/コーチ(1995-1996)
  • ボルチモア・オリオールズ & シカゴ・カブス 組織 捕手(1987-1992)
  • MLBドラフト8巡目(ボルチモア・オリオールズ指名 / 1987)
  • デビッドソン大学 キャプテン & 正捕手(1987)

野球プログラムのコーチ名と役職は下記のとおりです。

コーチ名役職
ダン・シモンズ(Dan Simonds)野球ディレクター
ニック・フェルプス(Nick Phelps)アシスタントディレクター
タイラー・シャイリー(Tyler Shirey)野球オペレーションディレクター
デイビッド・タージョン(David Turgeon)フィールドコーディネーター
ディー・ブラウン(Dee Brown)バーシティチーム ヘッドコーチ/外野コーチ
ケイソン・ガバード(Kason Gabbard)ナショナルチーム ヘッドコーチ

まとめ

IMGアカデミーの野球プログラムでは、プロや大学など、その先のステージで活躍することから徹底して逆算し、必要なトレーニングを高クオリティで受けることができます。

また、本校は単なるスポーツ校ではなく人間的な成長を特に重視しており、学業にも力を入れていることが大きな特徴です。

世界トップクラスの環境に身を置きながら、途中で競技人生とは異なる道を見出した学生にも、その門戸が開かれるように全力でサポートします。

もしご興味を持っていただけましたら、IMGアカデミー公式代理店までお気軽にご相談ください。

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